主人公:東山結衣32歳。新卒でIT系企業に就職して10年で中堅として仕事をきっちりこなしつつも、「定時で帰る事」をポリシーとしている。
そんな彼女の奮闘記をテーマとした”お仕事小説”です。
1980年代後半から1990年代にかけての”バブル時代”、「24時間働けますか?」のCMが流行語となった時代。
そのころは24時間とは言わなくても、始発から終電までってのが当たり前だったと時代。
その時代を知ってる”ブラック上司”と結衣と同僚たちの戦いが小気味よく描かれています。
本書で熱血社員として登場する同僚が最後に言います。
・・・仕事っていうのは、もしかしたら、命なんか賭けなくてもできるんじゃないか。そっちのほうがずっとエキサイテイングで、難しくて、挑みがいのあるゲームじゃないかって。・・・
そして結衣の言葉
・・・会社のために自分があるんじゃない、自分のために会社があるんです。・・・
・・・自分のためにならないと思ったら、こんな会社、いつでも辞めていいってことです。会社のために死ぬなんて、馬鹿な考えは起こさないでください。・・・
ブラック上司との最後の戦いは読みながら痛快であり考えさせられました。
今のビジネスマンに共感を得る部分も多いと思いますので、ぜひ読んでいただきたい一冊となります。
あのバブル時代を知っている私たち”ジジイ”が、今の世代に「あの頃は・・・」なんて言ったら完全に袋叩きにあいます。
しかし、あの時代戦ったビジネスマンが居たからこそ、「Made in JAPAN」は確かな技術力として世界に認められた事を忘れてはいけないと思います。