「ふるさとを、あなたへ」のDMに誘われて旅する定年間近の男女3人の物語。人生に疲れ果てた3人を繋ぐのは、初めて会う母。囲炉裏端に並ぶ手料理と、昔噺がなんとも不思議な物語。
田舎を持たない人の”里帰り”は、一泊二日50万円と高額なサービスでもあり、ちょっと変わった”テーマパークのアトラクション”として懐疑的に参加する3人も、次第に母と暮らす時間を過ごすことによって、これからの人生を見つめ直していきます。最後まで交わることのない3人の物語ですが、最後は・・・・。
浅田次郎さんの作品は、時代物や任侠物と何冊か読んでいますが、こうしたファンタジー?作品も絶品です。
帰る場所(田舎)を持つ人も持たない人も、心に染みる一冊になっている気がします。