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「夜明けのすべて」(瀬尾まいこ)

PMS(月経前症候群)で感情を抑えられない女性と、パニック障害になり生きがいも気力も失った男性の二人の物語。
恋人でも友情でもない”同志”のような気持ちが芽生えた二人の物語は、周囲の人々を知らず知らずのうちに巻き込みながら、”心にやさしい物語”として展開していきます。
決して器用じゃない二人が、この世界(現代)で必死に生きようと助け合いながら暮らしている姿は、一つの”光”の様な気がします。
瀬尾まいこさんの作品は「そしてバトンは渡された」「戸村飯店 青春100連発」「傑作はまだ」と手にしたのは4冊目でしたが、いずれも心温まる物語で、本作も期待以上でした。