人が死ぬ際に残す珠と噂される「ぎょらん」をめぐる7編の連作集。
ある理由で都市伝説めいたこの珠の真相を調べ続ける、地方都市の葬儀会社に勤める元引きこもり青年・朱鷺を中心として「ぎょらん」にまつわるストーリーを展開していきます。
人生の最後にあらわれる「ぎょらん」を通して、”命に対する贖罪”や”死者への後悔”、そして残された者の”生”への葛藤。
何度も読み返すことでその時々の想いが変わる作品の様な気がします。
各編を読んでいて様々な事を考えさせられる一冊でした。
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「ぎょらん」(町田そのこ)
